2019年3月19日火曜日

リハビリテーションとは

【リハビリテーションの誤った理解】
昨今、リハビリテーションという言葉をよく現場では耳にするようになりましたが、誤った理解をされている方が多いようです。

【誤った理解例①】
リハビリ = 機能訓練
 リハビリとは、機能訓練(特にベッドでの訓練)、歩行訓練をすることだと思っている。


【誤った理解例②】
リハビリ = 自分でする/訓練

リハビリとは、何でも自分でさせること、厳しい不可をかけるトレーニングだと思っている。

【リハビリテーションとは】
リハビリテーションとは単に機能訓練のことを指すのではなく、身体的・精神的・社会的な部分を抱合する大きな概念です。

■米国リハビリテーション評議会の定義
リハビリテーションとは、障害を受けた者を彼の成し得る最大の身体的・精神的・社会定期・職業的・経済的な能力を有するまでに回復させることである

■WHO
リハビリテーションとは、能力障害あるいは社会的不利を起こす諸条件の悪影響を減少させ、障害者の社会的統合を実現することを目指すあらゆる手段を含む。さらにリハビリテーションは障害者が環境に適合するための訓練を行うだけでなく、障害者の社会的統合を促すために全体としての環境や社会に手を加えることも目的とする。

■厚生白書
リハビリテーションとは、障害者が一人の人間として、その障害にも関わらず人間らしく生きることができるようにするための技術及び社会的、政策的対応の総合的体系であり、単に運動障害の機能回復訓練の分野だけをいうのではない。

■国連・障害者に関する世界行動計画
リハビリテーションとは、身体的、精神的かつ社会的に最も適した機能水準の達成を可能にすることによって、各個人が自らの人生を変革していくための手段を提供していくことをめざし、かつ時間を限定したプロセスである。

上記の視点を踏まえて、介護現場や生活期リハビリテーションに携わる従事者はは何に主眼を向けていけばよいのか今一度再考してみましょう。

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