2019年3月28日木曜日

デイ利用を“社会参加の手段”にする

【地域連携拠点としての機能】

デイサービスでは、ご利用者の「過去」「現在」「未来」という人生の過ごし方のニーズをアセスメントし、家庭や地域における生活の充実を視野にサービスを提供することが期待されています。

また、ご利用者自身にも具体的にイメージできていない近未来の「活動」と「参加」の姿をアセスメントを通して共に形づくり、モニタリングによって実現に向けて具体化させていきます。

デイサービスの利用はあくまでもご利用者の在宅や地域での「活動」と「参加」を促進するための手段であり、通過点であって決して目的地ではありません。

デイサービスの先にご利用者の活躍の場が広がっていくために、地域連携拠点としての機能が期待されているのです。

しかし、ご利用者が新規でデイを利用する時に初めてお会いしただけでは、適切なアセスメントを真摯に行おうと努めても初回では、ご利用者のより自立したイメージや活躍の姿を思い描けないこともあるはずです。

そこは、集団の中での相互作用から主体性が発揮されるデイサービスならではの力を利用して、対象者との交流の手がかりを見つけ、アセスメントを繰り返し、対象者の思いをカタチにすることにトコトン付き合うことで、その時々のオンリーワンの目標を見出し、目標達成に近づきます。

それが、在宅・地域での役割発揮につながります。

施設・事業所内の環境への働きかけにとどまらず、家庭や地域の人的・物的資源を熟知して、知的探求心と創意工夫とで地域連携拠点としての機能を磨き、適宜ご利用者の進むべき道を開拓していくことが求められています。

デイサービスはご利用者の目標達成のための一手段に過ぎず、ご利用者が家庭や地域でその能力を発揮することができれば、役目を終えていくのです。

それは同時に社会における地域資源としての「誇り」でもあります。
  
(デイと介護の経営と運営Vol.32 「生活相談員の役割と鍛えるべき力 著渡邉 明子(株式会社楓の風)」より一部抜粋・引用)

■デイと介護の経営と運営
https://daybook.jp/keiei.html

■在宅療養支援 楓の風
http://www.kaedenokaze.com/ 

【デイの「活動」と「参加」の推進について学ぶならこちら】
https://www.tsuusho.com/active_participation/

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