2019年3月27日水曜日

「動作を限定して反復練習をする」ことと「どうしたらできるか」を考え、工夫する


漠然とトレーニングを行うのではなく、ある程度動作を限定した訓練を行うことが維持・改善につながります。

例えば、「一人でご飯を炊いて、一品おかずを作れるようになりたい」と目標を立てている方がいるとします。

米研ぎ・炊飯動作が不十分、料理をするのに立っておくのに必用な体力が不足している方にいきなり「野菜炒めの練習をしましょう」とは言いませんよね。

自宅でも安全に行える動作から練習していかなければ、動作の獲得にはつながりません。

上記のケースでは、ご飯を炊く手順(①米櫃から米を出す→②米を出す→③米を研ぐ→④研ぎ汁を流す→⑤水分量を計測する→⑥炊飯釜を持ち上げる→⑦炊飯のスイッチを入れる など)の中で困っている動作を限定し、「プログラム」「道具」「環境」を考えます。



動作・活動の全体ではなく、限定した動作・活動を練習することで、維持・向上につながりやすくなります。

「病気のせいでできない…」「腰が痛くなるからできない…」とやる前から【できない】と決めつけておられる方がいます。

ご自身の経験からそのように推測されることはよく分かりますが、道具や環境を整え、手順を確認し反復して動作訓練をすることで実際にやってみたらできることはたくさんあります。

まずは、「できない!」を「どうしたらできる?」という思考に考えていくための工夫が必要になります。

支える側もできる事に着目し、対象者一人ひとりに合ったADL・IADL訓練の提供を心掛け、向上したADL・IADL能力は多職種連携で共有していくことで、能力が継続でき、自立支援につながります。


ご利用者の活動と参加を生み出すためのアセスメント方法が学べる研修はこちらからご覧いただけます。

【デイがすべき本来の役割と活動・参加充実化セミナー】
https://www.tsuusho.com/active_participation/

0 件のコメント:

コメントを投稿