日本通所ケア研究会では、「介護」と「介助」を以下のように定義してお伝えしています。
【介護とは】
生活全般を支援する物理的および人的な手段であり、物品・設備などの物理的環境整備や人的な手助け、機械による手助け、心理的サポートなどを指す
【介助とは】
本人の動作を本人及び他者の言語・力を使って直接的に手助けすることを指す
<介助の種類>
①自己介助
→自分の力が弱い部分を自分自身の違う部分で補い動かす
② 言葉介助
→言葉を使って、動作・活動を支援する
③目線・指さし介助
→目線や指差しなどを使って行動・活動を支援する
④直接介助
→他者の腕や足などを使って直接動きを手伝う
⑤精神的介助
→そばにいることで精神的に安心してもらうなど
【介助の基本】
介護現場での介助は、「リスクマネジメント」「本人中心」「自立支援」の視点が大切です。よって、介助場面で使用する言葉も利用者本人を中心に考える必要があるのではないでしょうか。
<例>寝返りをうつのを手伝う場合
「体位変換」ではなく「寝返り介助」
<例>立たせる、起き上がらせる場合
「○○させる」ではなく「○○する」または「○○するのを手伝う」
上記の表現が適切なのではないでしょうか。
私たちは、体の一部を動かす時でも無意識にほかの部分の筋緊張や位置を調整しながら、全身のバランスを保っています。
そのため、他動的に動かすと全身のバランスも崩れやすく、スムーズに動作を行えなくなり、転倒リスクが高まります。
また、高齢者は動かされることに対して準備が遅れやすいため、関節痛や筋肉痛などの痛みも発生しやすくなります。
たとえわずかであっても、可能な限り本人に動いてもらい、それを介助するという視点が重要です。
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