高齢者によくみられる「ずっこけ」や「傾き」などの各症状に、評価のポイントやシーティングのコツを紹介します。
シーティングに対する考え方はさまざまあり、対象者の状態も千差万別ですので、「これが正解」というものはありません。
目の前の方の状態を評価し、原因を探ってみましょう。
介護現場でよく見られる座位に関する困りごとと、それに対応するためのヒント
【困りごと】
- ドスンと勢いよく座ってしまう
- イスに座る際、お尻の位置がずれてしまう
- 長時間座っていると下肢がむくむ
- 作業中に座位を長く保てない
- ふらつきや転倒が起こる
- イスや車イスに座ると身体が傾いてしまう
<ドスンと勢いよく座ってしまう>
■考えられる原因
- 重心がかかとにかかっている
筋力の低下
<イスに座る際、お尻の位置がずれてしまう>
■考えられる原因
- 自己身体と環境認知能力の低下
<長時間座っていると下肢がむくむ>
■考えられる原因
- 足の運動不足
<作業中に座位を長く保てない>
■考えられる原因
- 体力の低下
- 身体に痛みがある
※一見、体力や痛みの問題だと思われる場合でも、「車イスが合わない」「身体に圧がかかっている」など、実際は違うことが原因で座位時間が制限される場合があります。対象者が楽に座位姿勢が取れているか評価することが重要
<ふらつきや転倒が起こる>
■考えられる原因
- 座位の時間が長い
- 転倒しやすい身体状況である
(例)感覚機能、高次脳機能、姿勢反射、バランス能力、運動機能、病気・薬の影響など
<イスや車イスに座ると身体が傾いてしまう>
■考えられる原因
- 身体の寸法に車イスが合っていない
座り直しができない
- 半空間無視がある
具体的なプログラムや対応についてはこちらをご覧ください
【月刊デイ 2019.7月号 特集「座位の問題解決します!」
https://daybook.jp/day.html
【リハージュ ムック本「とことんシーティング」】
https://www.qolservice.co.jp/rehajeadvertisement/
【日本通所ケア研究会】
https://www.tsuusho.com/
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