2019年12月4日水曜日

【目標設定の要素】として大切な「あ・せ・の・た・ぐ・い」

目標設定の要素には「あ・せ・の・た・ぐ・い」の6つの要素が必要です。

「あ」…当たり前でないこと(×:転倒を防ぐ、×:下肢筋力の低下を防ぐ)
→転倒予防や心身機能の低下を可能な限り防ぐことなどは、利用者全員に当てはまることで、ケアとして当たり前にしなければいけないことです。ケアで当たり前にしなければいけないことは、長期目標にわざわざ掲げるのではなく、普段のケアの中で全員に実施します。

「せ」…生活に密着していること
→生活を支援することが介護の役割なので、介護の目標は生活に密着していなければいけません。加えて、デイの場合は「自宅の生活の自立支援」が求められているため、自宅での具体的な活動・行為が目標になります。

「の」…本人や家族が「気持ちよく乗れる」こと
→介護は本人のQOLを高めるために実施されるサービスです。また、ケアプランは本人の同意が必要です。そのため、目標は本人が「その目標なら私も頑張れる。その目標に乗れる」と思える内容でなければいけません。
 
「た」…達成できること
→計画書は、一般的な商行為、ビジネス行為でいうと「契約書」です。計画書に書かれたことを達成する代わりとして、本人の時間、金銭を提供してもらうという約束を交わした書類です。目標は、原則として達成しなければいけませんし、達成できないような目標は立ててはいけません。
 
「ぐ」…具体的であること(達成時期・達成に向けてのプロセス…など)
→目標から「目標を達成するために何をすれば良いか」が分からなければ、ケアプランを作成できません。目標には「達成するために何をすれば良いか」が分かる程度の具体性が必要となります。「いつ」「何を」「どのように」達成するかを決める必要があります。特に、「いつ達成するか」の時期は必須となります。 

「い」…今はできないこと(実現するために一定の時間と努力・工夫が必要なこと)
→今すぐできることは、すぐにしましょう。達成するために一定の期間と努力が必要なことが目標となります。

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