介護は人とと深くかかわり合うサービスです。
物は、壊しても修理できますし、買い替えることもできます。
しかし、人の人生は修理できませんし、買い替えることもできません。
私たちが利用者に関わるということは、その人のお金(介護保険料自己負担分や自費負担分)だけでなく、限りある人生の時間を使っているということです。
「他の介護職員がかかわってくれたら、もっと有意義な人生が送れたのに…」
と思われないようにしなければいけません。
「あなたが関わってくれたから、良い人生が送れました」
「あなたが担当してくれたから、楽しい生活にかわりました」
と言っていただけるような関りを目指しましょう。
私たちは、つい人を「色眼鏡」で見てしまいがちです。
そして、
「短気な人」
「頑固な人」
「うるさい人」
など、その人に対して一方的なレッテルを貼りがちです。
認知症の人にしても「認知症」という部分に目が行き、「認知症だから」とレッテルを貼ったり、決めつけたりしがちです。
世の中には、さまざまな病気があります。
「パーキンソン病の人」「失語症の人」「高次脳機能障害の人」
など、つい病気や症状に目を奪われがちですが、その前に大切な一人の「人」としてかかわることが大切です。
人の部分に視点を当て続け、
「○○のときは食欲が落ちて、食事が欲しくなくなるのは当然だ」「記憶力が落ちて、今どこにいるか分からなくなったら、○○のような行動を取るのは、人だったら当たり前だ」
などというように、「人」としての視点で考えるようにしましょう。
<自立支援について学ぶ>
<管理者・リーダーが職員に伝えるべきことを学ぶ>